ジャガイモとチンゲン菜のスープ
ジャガイモはアンデス山脈原産で、ヨーロッパにはスペイン人が持ち込んだのが最初なんだとか。
ただ、持ってくるときに芽を食べて腹を壊したとか、通常の繁殖とは違って種芋で増えるとか、そんな理由で『悪魔の作物』と呼ばれてしまった。おかげでしばらく観賞用になるんだけど、花は結構キレイだ。
そんなジャガイモにも、活躍のときがやってくる。ヨーロッパ中で飢饉が起きたとき、寒さの厳しいアンデス生まれのジャガイモは荒地でも育ち、人々の命を繋ぎとめてくれた。その後にヨーロッパ各地で食べられる食材になっていったわけだ。
ジャガイモの活躍はそれだけじゃない。日本でも江戸時代の飢饉から救われた記録が残っているし、北朝鮮でも食料危機の解決に一役買っている。
『悪魔の作物』が、世界中の民族を助けてきたみたいだね。
- 良く洗ったジャガイモ、しいたけは5mmほどにスライス。チンゲン菜はざっくりと。あとは塩味と旨味にベーコンが欲しいところだけど、手元にウィンナーしか無かったのでこいつを小口切りに。
- まず、ジャガイモは下茹でをしておく。こうすると煮崩れしないのでスープが濁らず、皮の泥臭さも和らぐ。
- 改めて水を張った鍋でジャガイモ、しいたけ、ウィンナーから煮込む。十分に火が通ったら、コンソメの素とチンゲン菜を投入。
- 最後に塩で味を調えたら完成。