2010年06月09日-06月10日の夢

なぜか決して避けられない何者かによって僕は一夜にして身体の左右が反転され*1、さらに右手は左腕に、左手は右腕に、それぞれの手が裏返しにくっ付いていた。右の掌を見ようと持ち上げると、右腕に生えた左手の甲が顔の前に来る状態だ。

そしてもう一つの恐ろしい変化があった。僕は人間でありながら他の人間に捕食される生き物であると遺伝子レベルで設定されていた。ここでの捕食は比喩ではなく、僕は文字通り他の人間に食われる人間になっていた。

とは言え、多少の猶予は与えられたようで、既存の人間が僕を食べるわけではない。その日を境に病院から退院してくる全ての新生児が、食べて良い人間の遺伝子を本能的に嗅ぎ分けられるよう遺伝子操作されていた。

いつの間にか僕の周りには3,4組の母親と赤ん坊がいた。母親の腕に抱かれた赤ん坊たちは声を上げながら笑顔で僕を見ていた。それぞれの母親は我が子の笑顔に喜び「あのお兄ちゃんが好きなんでちゅかー」「子供に好かれやすい方なんですね」と言っていた。今の僕にとってその赤ん坊たちは獲物を前に興奮する猛獣だった。

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久しぶりに見た夢が面白かったので書き留めておく。今後も面白い夢が見られたら同じように残しておきたい。

*1:具体的にどういうことなのか自分でもよく分かっていなかった