広告担当営業さえも自社メディアの本当の数値を知らない

僕がネット広告業界に入ってゲンナリしたことの一つ。公表している数値が意図的に操作されたものとか関係無く、実際に売り歩いている人間が自社商品の本当のステータスを知らないってこと。

客先で見せる媒体資料の数値がどの程度信頼できるものなのか、営業本人が把握できていない。「ウチで調査して公表してる数値と、ネットレイティングスの数値が全然違うんですよね。僕もどっちが本物かわかんないっす。はっはー」とか言ってくる営業がいるくらい。

そんでGoogle Ad Plannerもあくまで『Google調べの参考値』でしかない。これで公に「ウチの数値です」って言えるものが3つになってしまって、面倒臭い話になったね。何年も前から似たようなの作ろうとしている広告会社がいた気もするけど。

「黒船が汐留沖に来てるらしいよ」と汐留の営業の人とかとメッセで話していたら、「インプレッションとかで一山いくらの広告出すようなクライアントは扱っても収益性低いからあんま考えてない」とのお返事。まあそりゃそうだよねえ。

Google曰く「は? アメーバブログがPC国内だけで41億PV? 9億6,000万PVしかねーだろボケ」: やまもといちろうBLOG(ブログ)

激震しちゃってるのは渋谷辺りの、手間はかかるのに受注単価の低い広告主を相手にしている人たちでしょう。こういうのに敏感で色々と問い合わせてくるのは、そっち方面の広告主が多いかと。Googleセルリアンタワーの屋上から、各社媒体資料に向かってマシンガンをぶっぱなしあそばされております。

耐え切れずにゾンビと化した人々が街角に溢れ出たところへ、Googleが更に火炎瓶など投げつけて根絶やしにしたら、マッチョだけが生き残る世紀末的なネット広告業界になりそう。ああ、L4D面白いなあ。

ただまあ、中小のネット広告屋もインプレッションで売り難くなっているのは肌で感じているわけで、最近じゃマーケットプレイスが流行ってきているっぽい。Google AdSenseのプレースメント ターゲットもそうだけど、Yahoo!のRight MediaとかMicrosoft adCenterとかAdvertising.comとかそんなん。

でもマーケットプレイスの役目って、元々レップに求められていたことのような気がする。他のとこから役目獲られちゃってどうしていくつもりなんだろ。普通に代理店契約して売るだけ?