今もチョット使われてるけど廃墟にしか見えない実家裏
実家の母屋の裏には、廃墟のような建物がある。土壁は剥がれ、柱は傾き、最近頻発していた地震で倒壊しなかったのが不思議なくらい。現在の母屋を建てたのが戦後であることは確かなので、大戦直後に使われたもののはず。
洗い場。今でも祖母が大量の野菜を洗うときに使っている。井戸はもう涸れているので水道が引いてある。
かまど。今も現役で、毎年の大晦日にはこの釜でもち米をふかして正月用の餅を搗く。もちろん、正月より一足先につまみ食い。搗きたては美味しいんだもの。
大釜。味噌作りでたくさんの大豆を煮るために使われていたもの。周囲は大人が両手で囲むより一回り大きい。現在は祖父母の高齢化もあって味噌は作っていない。
味噌に使う麹を繁殖させる容器。炊いた米と麹菌を混ぜ、この容器に載せて室で米麹を作る。
室。いわゆる地下式麹室。温度・湿度が管理されたこの中で麹菌が育つ。
現在は中がどうなっているのか分からない。実際には写真で見るよりヤヴァイ。今にも崩れてペチャンコになる気満々な感じ。入り口を開けただけで崩壊しそうなので止めておいた。
実家を離れて早7年。改めて裏屋をじっくり見て回ると、当然ながら子供の頃より更に荒廃していた。危ないから倒壊する前に取り壊したほうが良さそうなんだが、色々と思い出深いのでそれも忍びない。まぁ倒壊しても周りに何も無いから問題なさそうではあるけど。