Flickr Clockというライフストリーミングの可能性
Flickrが無料版ユーザーへのビデオ機能の開放と供に公開したFlickr Clockが面白い。
Flickrのビデオ機能は90秒という制限があって「たった90秒で何すんの?」と思っていたのだけど、この制限がFlickr Clockに生きている。ここにに並んだ動画は世界中の日常から刻んだワンシーンの羅列でしかない。けれど宮藤官九郎が書いた様ないくつものストーリーが巧妙に繋がっていく気持ち良さがある*1。
現在でも動画コンテンツを一般人がアップロードすることは、文字や写真に比べて敷居が高い。ニコニコ動画やYouTubeを見ていると、オリジナルの動画をアップロードする人は、みんなそれなりのものを見せようと企画や構成を考えて作っている。自主制作映画の1本でも作った人なら分かるが、これって実際にやるのは大変なのだ。
でも90秒というこの避けようのない制限は、そういった動画を扱う足枷を取り払ってくれるのかもしれない。twitterは140文字という制限で人々の言葉を端的なものに刻み込み、ひとつのブログエントリにまとめてアップロードされていたいくつもの要素を、リアルタイムに交差させることに成功した。そして僕らは時間をかけてまとめ上げた重厚な文章ではなく、気軽な言葉や端的な言葉のアップロードから生まれるコミュニケーションの楽しさを学ぶことができた。
将来、もしFlickr Clockがユーザー一人ひとりに与えられたとしたら面白い。