日本の朝ごはん

このブログに自分で作った料理を載せておいて何だよソレって話だけど、僕は朝食について語るような資格は持ち合わせていない。ふだんろくに朝飯を食っていない、と言うか、腹が減ったら食うだけの食習慣なので不規則きわまりない。まともに働いていないから、肉体が定期的なカロリー摂取を必要としてこない。

んなもんで、今の僕には朝・昼・夕の垣根も無く『メシ=スーパーで目に付いた食材を使ったパスタ料理』という壊れっぷりだ。それでも野菜と肉はきっちり入れようとしているのが、せめてものの救いと言える。

「やっぱ朝めしはちゃんと食べないと、体が持たないよ」
カメラマンをしている友人の言葉だ。今、お付き合いをしている女性と結婚を控えている彼のその言葉には、やるべきこと、守るべきものへの責任感や使命感のようなものを感じた。人間は大人になると誰かのためにメシを食うようになる。家族や仕事から離れた立場から友人達を見ていると、そう思えてくる。

だから本書に登場してくる人たちは、単に趣味で健康オタクをやっているような病的な輩ではなく、食べることの先にある目的を持っている。「誰が為に、誰が為に」人間は食うことにさえ社会的な理由を求めているのかもしれない。