カラオケの引き出し

しばらくぶりのカラオケだった。学生の頃は割と熱を持って聴いたり歌ったりしていた曲の半分くらいは忘れていた。積極的にアニソンを選ぶのではなく、苦し紛れのアニソンタイムというものを初めて経験した。

別室から男性数人が歌うAKB48が漏れ聞こえた。

また別の客が、廊下と自分の服に盛大に嘔吐していた。廊下の吐しゃ物は、キャバ嬢並に化粧をキメた店員さんが掃除していた。キャバ嬢並に化粧をキメた人がカラオケ店の廊下でゲロ掃除をする様にはギャップを感じる。

お客さんのゲロを掃除するのも店員さんの仕事なのか考えた。おそらくゲロの掃除そのものは仕事ではない。でも廊下にゲロが落ちてるカラオケ店に行きたがる客はいない。