ネット乞食プラットフォームが機能するなら「仕事くれ」もできないもんか

金くれは金が欲しい人が口座番号とメッセージを記載する、次世代ネット乞食プラットフォームです。

金くれ

金くれがある程度まで成り立つなら、ギブアンドテイクな個人間取引「仕事くれ」はできないもんかなあ。

  • 我が家では庭の世話を私がやっている。だけど仕事が忙しくてサボっていたら荒れてきてしまって、カミさんに怒られそうなんだ。誰か代わりに草むしりをやってくれないか。お代は昼飯に私の自慢の肉料理でどうだろうか。
  • 引越しをしたいけど業者に頼むお金がありません。頼める暇な友人もいないので困っています。ガス代+不要になったアンティークチェアでトラックを出してくれる人はいないですか?

というような、難しくもないが自分ではできない仕事を、気軽に他人の時間を買うことで解決するマッチングサービス。日雇い斡旋業者のマージンも無いし、報酬は手渡しみたいなもんだから分かりやすくて良い。

まあRボードはまさしくその機能を持っていて、探せば他にも似たようなWEBサービスはあるのだろうけど、イマイチ普及していかない。ネットだと記録が残るから、サービスがある程度の規模になると税務署に目を付けられたりするんだろうか。技術系・芸術系の学生なんか喜んで登録しそうなんだが*1

ニーズと報酬の間に“仕事”という行程がある以上、お互いにある程度の信用が必要なのも問題か。斡旋業者はそこを保証しているわけだし。「僕が焼いた皿と、お宅で作ったジャガイモを交換してくれないか」みたいな成果物の交換であれば、お互い自分の目で見て判断できるからやり易い。物々交換のマッチングはYahoo!もやっていたけど、現状ではそこが限界ってことなのかなあ。

“仕事”を介した個人間取引には、昔のご近所コミュニティ的なものの中で構築される互いの信用が必要になる。インターネットはそのコミュニティの数は増やせても、広げることは難しいのかもしれない。

なんだか、また再熱化していた実名・匿名の話にもなってきそうなので止める。

*1:僕はごはんを食べさせてもらう代わりに、仲良くなった個人飲食店のチラシを作ったりしていました。