僕がはてなダイアリーを選ぶまで

ブログを書きたい

1年以上前にブログを止めてしまってから、僕はネット上で読み手として在り続けた。それはネット広告屋として一定の距離を置いておきたかったこと。そして時間と気力が無かったことからだ。仕事を辞めてから随分時間も過ぎた。余りある時間で色々見てきた。そろそろ自分の短い就労経験や、これからの記録を残して行きたいと思う。

ブログサービスを選ぶ

ブログを始めるに当たって、どのブログサービスを利用するか*1。ざっと候補を挙げてみた。各サービスのイメージとしては以下の通り。

googleのサービスなので、きっと凄いんじゃない?

色んな分野で濃ゆい人がいる。政治からどうでも良い事まで、クソ真面目に語り合ってたりもする。

芸能人とか社長が改行の多いブログを書いている。一般人ブログは他のブログサービスと同じ。

良くも悪くも、最も無難なブログサービス。気が付いたらユーザー数が伸びてた。

他にもブログサービスはあるけれど、上記と比べて特筆すべき点も思い当たらないので、今回は候補から外すことにした。

候補として挙げた4つのサービスも、ブログとして大きな違いがあると言う訳ではない。まぁ実際に使ってみないと分かんないよなーってことで、とりあえず簡単なデザインとテスト記事をアップしてみた。

サービス名 良かった点 悪かった点
Blogger 他のgoogleサービスと同じIDが使用できるので登録が簡単。ヘッダー、サイドバー、フッター各所にブロックを積み上げるように簡単にパーツが配置できる。パーツの種類も豊富。テンプレの種類は少ないが、比較的すっきりしたデザインが多い。 細かいパーツ(タグの表記は本文の下か上か、など)の配置も選べるはずが、テンプレートによっては機能に対応した記述がされていないため、自分でHTMLを修正する必要がある。しかし、テンプレの記述がかなり汚い。トラックバック機能が無い。
はてなダイアリー 以前から不評だったヘルプは十分見られるものになっている。ヘルプを見て分からなくても、はてなダイアリー内で検索すると大抵やり方を書いている人がいる。見た目がすっきりしたテンプレがいっぱいある。 個性的過ぎるぜ、はてな記法。かんたんデザインはその都度ヘッダー、フッターが上書きされるため、モジュールの追加などは自分でヘルプを見ながら追加する必要がある。
Ameba テンプレートが豊富。タイアップもののテンプレ、パーツもいっぱいある。管理画面は分かりやすく、使い易い。サイドバーの配置変換も簡単。 アメブロのTOPも別にあるが、AmebaTOPXGAで見たときのファーストビューに登録ボタンしか無い。必ず目立つ所に広告スペースがあり、空気の読めないバナーが出たら泣くしかない。
FC2 ブログサービスとして不足する所は無い。強いて言えば、共有テンプレ豊富すぎワロタ。 ブログサービスとして無難なだけに、あまり特筆すべきことが無い。強いて言えば、共有テンプレしょぼいの多すぎワロタ。

全体的な感想としては2点。

  • WYSIWYGは思ったほど自由な記述はできず、自動で生成されるHTMLが汚い場合があった。結局WYSIWYGは信用できないので、後からソース確認・修正することになってしまう。
  • もうHTMLをシコシコ弄りたくない。テンプレートのHTML/CSSを全て編集できることは自由度として素晴らしいが、タグを検索で探しては書き換えて…の繰り返しは疲れる。

僕がブログに求めているもの

各サービスを実際に利用してみて、僕がブログに求めるものも固まってきた。さほどハードルの高い条件ではないと思うが、これらを十分に満たすのがはてなダイアリーだった。

  • コメント、トラックバックなど、基本的な機能は完備
  • アフィリエイトはできなくてもOK
  • カスタマイズ性より管理機能
  • WYSIWYGは要らない、でも書きやすく
  • ウザイと思うほど不要なメルマガを送ってこない

はてなへの誤解

はてなダイアリーへの誤解

はてなは21世紀最初の年に「有限会社はてな」として誕生し、人力検索サイトはてなを初めに日本国内のWEB2.0企業として代表的存在だった。それは国内のITエンジニアを中心にネット好きな人々を集める要因であったと同時に、ネットを良く知らない人やWEB系技術が無い人には合い慣れない世界でもあった。しかし、今回の他サービスとの比較を通して、それらは既に感情の問題でしかなく、実質的には初心者にも手軽に楽しんでもらえるサービスに進化しているのではないかと思う。

  • かんたんデザイン

かんたんデザイン機能によって、テンプレートの選択と基本的なカスタマイズは全てできる。

  • テンプレは直接編集できない

これは自由度を下げるとこになると思われがちだが、実際には詳細デザインのヘッダ、フッタ、スタイルシートの編集で十分なカスタマイズが可能だった。また、余計な部分を下手に弄ってしまった状態でテンプレを保存してしまう心配も無い。

  • 独自タグを意識する機会が少ない

他のサービスを利用していて一番の難所だったのは独自タグ。細かいテンプレの編集をするためには、各サービスの独自タグを理解しなければならない。だが、はてなダイアリーでは直接テンプレを編集することは無いので独自タグを覚える必要も無く、モジュールの追加はヘルプと検索から探してコードのコピペをするだけだ。

これは今、実際にこのエントリーを書いていて思う。完璧なWYSIWYG編集*2が可能なブログがあれば別だが、慣れてしまえば確実にはてな記法はプレビューを頭の中でイメージし易く早い。

はてな記法への誤解

そもそもはてな記法は、はてなダイアリーのための機能ではなく、「はてなというサービス全体をより円滑なコミュニケーションに溢れたものにするためのサービス」だ。つまりはてなダイアリーで記事を書くとき、ユーザーは同時にはてな記法というサービスを利用することになる。それは他のはてなサービスを利用するときも同じで、一社の提供する様々なサービスを跨いで、このように一貫した方法でidコールなどを実現しているメディア企業は他に無い。

はてなダイアリーはじめました

と言うわけで前置きが物凄く長いですが、今日からはてなダイアリー始めました。
よろしくお願いします。

*1:以前はMovable Typeを利用したこともあり、WordPressに興味があったのだけど、現在、無収入の僕にはレンタルサーバー代を払う余裕が無い。

*2:あくまで僕が頭の中で書いたコードがそのまま生成されるという意味で。